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ひつじや

精油ブレンド『基本のレシピ』


いよいよ来月はアロマフェアvol6

みなさまにお会いできるのを楽しみに、心を込めて準備を進めています。

思い起こせばこのコラム「AROMA Notes-アロマまめちしき」が生まれたのも、

アロマフェアでお寄せいただいたお声がきっかけでした。

イベントを続け、お客さまとお話を重ねるうち、

香りについてのご質問をいただく機会も増えました。

そこで、

イベント以外の毎日も、

アロマを楽しく安全に活用していただきたいという考えのもと、

「アロマについて知りたいこと」を定期的にお伝えすべく連載開始したのが、

このコラムだったりします。

(ぜひバックナンバーもご覧になってみてくださいね(*^^*)

さて、多くいただくご質問のうち、まだ取り上げていないテーマのひとつが

「この精油は、何と合わせるといいですか?」というもの。

このテーマは、実際に香りを感じながらお話するのが一番伝わりやすく、

また、そうしてお伝えしたいという想いがありました。

香りを体感しながらのブレンドって楽しい、

でも、読んだ後だと「もっと楽しい」を目指して

アロマフェアvol.6をさらに満喫していただくべく、

「精油のブレンド」について、2週にわたってご紹介してみたいと思います。

 0.アロマブレンドをはじめるまえに 

精油を選ぶときのポイント・その1』の回でご紹介したように、

香りの好みは人それぞれ

同じ人でも、体調によって、日によって、心地よいと感じる香りは変わり、

このことは、ブレンドした香りについても当てはまります。

ある人が素敵だと感じるブレンドは、

別の人にとってはそうでもないかもしれません。

昨日はAとBの組み合わせがピッタリと感じたのに、

明日はAとCの方が合うと感じるかもしれません。

さらに、精油は植物から直接もらったもの

同じ種類の精油でも、産地や季節などによって含まれる香りの成分が違います。

と、いうことは

同じ種類を同じ割合でブレンドした香りでも、

違うメーカーの精油を使ってみると全く違う印象になる、ということもあり得ます。

こうした「違い」は、いずれも「間違い」では決してありません

そのときそのときの、

心と体を見つめて、素材と向き合って、

アレンジする中で、無限のバリエーションが生まれます。

自然にもらった精油での調香だからこそ感じられる楽しさ、奥深さです。

ブレンドの仕方には「基本的な考え方」はありますが、

「間違い」もなければ「正解」もありません。

ひとりひとりの、そのときどきの心地よさを大切にしつつ、

その上で、

基本を参考にしてみてください。

お料理をするとき、

お好みや体調、素材の状態に合わせて味を加減すること、

そして、

「基本のレシピ」を覚えておくと加減がしやすいことに、

少し似ているかもしれませんね。

それでは、ブレンドを形作る「基本のレシピ」の要素、

香りの①「グループ」②「重さ」③「強さ」について、ひとつずつ見ていきましょう。

※それぞれ、分類の仕方などについては様々な説がありますが、

 今回のコラムでは代表的な一例を取り上げていきます。

 1.香りの「グループ」 

まずはひとつ目。

調香の際には一般的に、

精油が取れる植物の部位や、香りのイメージでグループ分けをして考えます。

このグループ分けを香りの「系統」と呼び、

隣り合うグループ同士は、ブレンドした際に香りが馴染みやすいと考えられています。

ここで注意したいことは、

「隣り合うグループ同士が馴染みやすい」からといって、

「離れたグループの相性が悪い」わけではないということです。

離れたグループの場合、

モノトーンのコーディネートに鮮やかな色を足すように、

あるいは、スイカに塩をかけると美味しくなるといわれるように、

「馴染みやすい」のではないけれど「引き立てあう」関係と考えることができます。

作りたいブレンドをイメージしながら、

いろいろなグループの香りを試してみると、

思いもよらない、素敵な組み合わせが見つかるかも?

次回は残りの二つの要素、

香りの「重さ」と「強さ」についてご紹介します。

そして、実践篇として、具体的なブレンドのシーンをシミュレーションしてみます。

どうぞお楽しみに!

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