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ラベンダーのなかまたち

アロマといえば真っ先に思い浮かぶ香りのひとつ、ラベンダー。

じつは、ひとくちにラベンダーといってもいろんな種類と、

それぞれ香りの特徴があるんです。


ミントの仲間をご紹介した「涼を届けるミントのおはなし」に引き続き、

今回はラベンダーのおもな仲間たちと、

風邪の季節・真冬のお役立ち活用法をお届けいたします。


環境と香りの、なるほどなカンケイ


ラベンダーの仲間は全体として、育つ場所の標高が高くなるほど甘い香りに、

低くなるほどスッキリとした香りになる傾向があります。


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なぜこのように変化するかというと、

ポイントは、ラベンダーにとって「香りがどのように役立つか」。



北海道のおみやげとしても有名なラベンダーは

もともと涼しくて乾燥した場所を好む植物です。


ということは、

標高が高い、つまり涼しくて風通しのよい場所は

「快適で、もっと仲間を増やしたい」場所。

そこでは、花粉を運ぶ虫たちを呼び寄せるような甘い香りが役立ちます。


一方、標高が低く暖かい湿った場所はいわば「過酷な環境」です。

こうした場所では、病気や害虫に打ち勝つためのシャープな香りが有用になります。



そして、

虫や動物が惹きつけられるような香りは

わたしたち人間にとってもうっとりリラックスするような香りであることが多く、


植物にとって病気に負けないための香りは

わたしたちにとっても元気がでるような香りであることが多くあるんです。


精油の香りが、確かに生きた植物からもらったものだと実感できて、

なんだかさらに大切に思えてきますね。



さて、それでは「高い場所」、「低い場所」、「その中間」、に

それぞれ育つラベンダーの仲間たちをみていきましょう。


お手持ちのラベンダーがどの種類か知りたいときは、

パッケージの「学名」を確認してみてくださいね。



※ 妊娠中・授乳中のママと3歳未満のお子様は、肌に精油をつける使い方は避けましょう。

 お部屋の空間に香りを漂わて楽しんでみてくださいね。

※ 3歳以上のお子様は、使う精油の量を大人の半分にしましょう。



真正ラベンダー

学名 Lavandula offinalis Lavandula angustifolia


標高800m以上の土地に育つ、もっともポピュラーな品種です。

フローラルなやさしい甘みが特徴で、心も体も落ち着く香り。

古くはやけどの治療に用いられていたことも有名です。


おすすめブレンドと活用法

ペパーミントをほんのちょっぴり合わせると、

まろやかさとひんやり感の絶妙なバランスに。

熱が出たとき、おでこを冷やすタオルや氷枕をまく布(肌に触れない面)に

落として香らせればぐっすり眠れそうです。


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スパイクラベンダー

学名 Lavandula latifolia/Lavandula spica


標高700m程度の土地に育ち、強靭で大きいため、

「男のラベンダー」とも呼ばれます。

ローズマリーなどと共通の成分が多く含まれ、

スーッと染みわたるような香りは疲れを吹き飛ばしてくれそうです。


おすすめブレンドと活用法

ユーカリ・ラディアータと合わせてお手軽トリートメントオイルに。

のどの周りや、デコルテに塗れば爽やかな香りがひろがります。

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ラバンジン

学名 Lavandula x Intermedia(この後ろに、さらに細かい品種名がつくこともあります)


真正ラベンダーとスパイクラベンダーの間を蜂が行き来するうちに生まれた交配種

ふたつの中間地点に育ちます。

香りもお花らしさとハーブらしさを兼ね備え、バランスの取れた印象です。


おすすめブレンドと活用法

ティートリーと合わせてスプレーにし、マスクにシュっ。

穏やかな森を思わせる香りで、心も体も守ってくれそうです。


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育った環境によってさまざまな得意分野をもつラベンダーの仲間たち。

香りも、お役立ちシーンもそれぞれ個性的です。


ぜひ実際に香りを試して、お気に入りのラベンダーを見つけてみてください。

きっと真冬の頼もしい仲間になってくれますよ。


他の精油も、学名や産地を意識してみると

香りの愉しみがさらに広がるかもしれません。



また、風邪の季節のおすすめアロマは、こちらの記事でも詳しくご紹介しています。


その中でもお話ししているように、

体調を崩してしまって高熱が出たときや、辛い症状が続く時は、

まず苦しい症状を落ち着けることが最優先!

病気の専門家であるお医者さまをきちんと受診しましょう。



精油についてわからないことやもっと知りたいことは、

aromafair.hachinohe@gmail.comまでお気軽にお問い合わせください。


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