アロマテラピーとは、
植物から抽出された香り成分「精油」を用いて
心と体のバランスを整える自然療法です。
はるか昔から人類は、植物の香りが心を穏やかにし、
体調を整えることを知っていました。
そうして受け継がれた智恵は、現代医学の基礎ともなっています。
環境や身体に優しい暮らし方が見直されている現代、
アロマテラピーの優しい香りと働きが注目されています。
それでは、なぜ「香り」が心と体によいのでしょうか?
精油の香りは、脳・肺・皮膚を通して全身に影響を与えます。
【脳へ】
嗅覚は五感のなかで唯一、脳の深い部分に直接伝わる感覚。
そのスピードは約0.2秒。自律神経や感情をつかさどる部分に直接届くため、
考えるよりも先に心と体に働きかけることができるのです。
【肺へ】
鼻から入った空気は肺に入ります。
香りを嗅ぐことで、さまざまな働きを持つ香りの成分が、肺の血管に入り、
血流に乗って全身をめぐることで、全身に働きかけてくれます。
【皮膚へ】
精油を希釈して肌に塗ることで、
肌表面にある毛細血管から精油成分が取り込まれ、全身に働きかけます。
ゆず湯に入ると体があたたまるのと同じように、
肌から植物の力を全身に取り入れることができます。
このように精油は、さまざまな道筋をたどって私たちの心と体を健康にしてくれます。
まずは好きな香りを嗅ぐことから、
気軽にアロマテラピーを始めてみませんか?