街を歩いていると、あちらこちらから子供たちの笑い声が聞こえてきます。
夏休みも、もう半ば。 そろそろ、宿題の提出が気になってくる時期でもありますね(笑)
工作や自由研究など「自分からする勉強」は、 親子ともども大変ながら、夏の楽しい思い出になったりします。
今回は『夏休み かおりの自由研究』と称して、 低学年向け・中学年向け・高学年向けの自由研究モデルを考えてみました。
アロマテラピーで用いられる自然の香りに目を向けてみると、 身近な環境や、命の不思議、自分たちの心と体について、 色んなことが見えてきます。
自分の感覚に耳を澄まして過ごした夏は、 きっと、子供たちにとって大切な記憶になるはずです。
大人にとっても、 忘れていた何かを思い出させてくれることでしょう。
対象年齢はあくまで参考ですので、 お子様と一緒にアレンジしながら 香りある夏のヒントにしていただけたら嬉しいです。
宿題がない大人の方も、ぜひ楽しんでみてくださいね(*^^*)
0.じゅんびをしよう
まずは研究に使う材料を集めましょう!
わざわざ精油を購入しなくても大丈夫です。
アロマテラピーとは「植物の香りを用いて心と体を整えること」、 身近にある「香りのする植物」を探してみてください。
スーパーで見つかる食材、お庭で育てているハーブ、校庭に咲いている花… 見回せば、私たちの周りには植物の香りが溢れています。
実際に身の回りにある香りに親しむことで、 毎日の暮らしが実は自然とつながっているということも実感できそうです。
自由研究の記録には「どこで見つけた香りなのか」も書いておくといいですね。
材料を用意したら、さっそく研究スタートです。
お子様たちの、身近な疑問をイメージしながら、 研究テーマをご紹介してみます。
1.しょきゅうへん ~かおりのじてんをつくろう~
目に見えない「香り」を伝えるための、表現の辞典を作ってみます。 自由な発想で編まれた一冊は、大人になっても思い出深い宝物になりそうです。
1.香りのする植物を集めましょう。 2.目を閉じて、香りをかいでみましょう。 3.どんな感じがしましたか?言葉や絵などで表現してみましょう。 4.本のように綴じて、表紙をつけましょう。
<plus alpha> お友達や家族に香りをプレゼントするとしたら、
誰に何の香りをあげたいか考えてみましょう。
2.中級へん~植物のかおりと場所~
3年生理科で学ぶ「植物のからだ」についての知識を応用し、
香りのする部分を調べます。 さらに、なぜその部分の香りが強いのか、自分なりに考えてみましょう。
1.香りのする植物を集め、植物をかたちづくっている部分に分けましょう。 2.それぞれの部分をかいでみて、強さを比べます。
強さのほかに感じたことも書きましょう。 3.一番香りが強いのはどの部分ですか?その部分は、どんな働きをするところですか? 4.比べてみて気が付いたことを書きましょう。
<plus alpha> それぞれの香りをかいだ時に、どんな気持ちになったかも、
あわせて考えてみましょう。
3.上級編~香りの好みと心の動き~
高学年で学ぶ、消化や循環などの「人のからだ」仕組み。
1.香りのする植物を集め、身の回りの人にかいでもらいます。 2.香りの好みを5段階で評価してもらい、どんな気持ちになったか聞きましょう。 3.一覧表、植物ごとのまとめ、人ごとのまとめなど、いろいろな角度から見てみます。 4.人が香りを感じる部分について、図書館などで調べてみるとさらに納得できるはず。
<plus alpha> 朝と夜では結果が変わるかもしれません。
違う時間帯に聞いてみても、きっと発見がありますよ。
ほかにも、 香りのする植物で花束を作ってみたり、 鉢植えの香りがどのように変わっていくか観察してみたり…
身近な植物の香りで、いろんな研究ができそうです。
香りは、思い出と深く結びついていると言われます。
今年の夏が、大人になってもふとした瞬間によみがえるような、 楽しい思い出になりますように♪